一歩も外に出ていない。
でも、旅に出てまで仕事に追われていることを情けないと考えるのはもうやめよう。
早く終わらせて、バルトをのびのび楽しむための試練と思うことにした。

ここのアパートはすごくいい立地にある。

まさにリガの中心で、窓からは町の中心となるリガ大聖堂がすぐ近くに見える。
目の前の広場には地元の人や観光客らしき人たちがうろうろしていて、それを眺めているだけでも楽しい。
ノースリーブもいれば、上着にマフラーっていう人もいて、
笛を吹いている人がいたと思えば、オペラの練習をしている人もいる。
みんなすきずきで、いいなぁ。
今さらだけれど、Googleマップでラトビアの位置を改めて確認して、
ロシアと国境を接していることにあらためて驚いた。
(日本にいながら画面上でぼんやり地図を眺めているのと、
実際に自分がその場にいて実感するのとでは現実味が違う)
驚いたけど、でも、ここの人たちは身近で起こっている悲惨な出来事などどこ吹く風という感じで、
やっぱり、白夜に近いこの季節をめいっぱい楽しんでいるのだ。
カフェには若い人よりもどちらかというと年配のカップルが多くて、
午後の幸せな時間の中でワインやビールを飲みながらのんびりしている。
働きバチのわたしは、そんな風景を窓越しで楽しみながら、
わやわや締め切りに追われている。
さ、もうちょっと仕事しよ。ワインまであと少し。

今日食べたもの。

朝 シリアル、昨日の残りのデリサラダ、トマトジュース
昼 チョコレート
夜 目玉焼き2個のハムエッグ、パン、ワイン
今日は買い物にすら行っていない。
なんだかなぁと思いつつも、こんなに質素な食事でも、
リガの古いアパートから窓辺の風景を眺めながらだと、それはそれで楽しい。
今は20:40で、すでにシャワーも終えて歯も磨いて、ベッドでこれを書いている。
寝る準備は整えたものの、窓の外は普通に明るいから、果たして寝ていいものかと戸惑ってしまう。
広場には観光客がまだうろうろしているし。

白夜とか極夜の国の人たちは、寝る時や起きる時のタイミングをいったいどうしてるんだろう。
そういえば何年か前、夏にフィンランドに行った時は、
真夜中になってもおばちゃんたちがはしゃぎながら湖で泳いでたっけ。

とても気になること(というか気に入っていること)がある。

花束を持った人をしょっちゅう見かけることだ。
花束といってイメージするような、そんなに大げさなものではない。
道ばたに咲いてる野草っぽいやつとか、いくつかの花を束ねて新聞紙でくるくる巻きつけた程度の
ほんの小さなものだけれど。
若い女の子も、子どもも、おばあちゃんも、花を持って歩いている。
オレンジ色の花束を片手で持っていたりするサラリーマン的なおじさん、とてもチャーミングです。

街にはお花屋さんがあちこちにあって、通りがかると
店のおばちゃんが「今日はこの花がおすすめよ」なんて声をかけてくる。
そういえば、アパートの1階の薄暗いエントランスにも、毎日どっさり花が飾られている。

投稿者: stabi@sawa

編集者・コピーライター。 趣味は海外の旅。1年に数回、思いついたところにふらりと出かける無計画な旅によるさまざまな失敗を重ねてもなお、旅熱は冷めやらず。

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